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2019.10.07 09:50

消費税引き上げ、記者がJURACAで買い物体験

 消費税率が10%に引き上げられた。これまでの増税と異なるのは、食品などへの軽減税率とキャッシュレス決済によるポイント還元が導入されたことだ。お店の準備は整っているのか。自分自身、制度を理解できているのか―。街へ繰り出し、買い物してみた。

 午前10時。開店直後のハーツ志比口店(福井市)へ向かった。陳列棚を見渡すと、食品の値札には「8%」、雑貨には「10%」と書かれていて分かりやすい。ただ、ややこしい商品もちらほら。例えば、みりんは酒類なので10%、隣のみりん風調味料は8%。さらに隣の加塩料理酒は、アルコール度数はみりんと同じだが、酒税法から外れるため8%。線引きは曖昧だ。

 おもちゃ付き菓子は、税抜き1万円以下で食品の価値が3分の2以上を占める場合は8%、その他は10%。県立恐竜博物館と食品メーカーがコラボした「ほねほねザウルス」、アンパンマンの人形が入ったラムネ、プロ野球チップス…。みんな10%だ。これからは子どもに「買って」とせがまれても、「10%だから」と断ろう。

 レジのそばには「5%還元」と記された大きなポップ広告。迷わず財布から電子マネーカード「JURACA(ジュラカ)」を取り出し「QUICPay(クイックペイ)」で支払った。最近カードやスマートフォンで支払うことが増えたが、ますます現金離れが加速しそう。レシートを見ると、軽減税率対象商品には「♯」のマーク。10%と8%ごとの合計金額も記されている。まじまじとレシートを見ることは少ないが、改めて増税を実感した。

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 昼食は、みそかつ店の「むろまち」(福井市)へ。中川昌信さん(78)、政子さん(73)夫婦が切り盛りする老舗店だ。

 増税に伴い、店内で食べるカツサンドは1296円から1320円に。夜食用に持ち帰りも注文すると、こちらは1296円のまま。2カ月前に更新したレジで政子さんが素早く計算してくれた。軽減税率について尋ねると「カツサンドみたいな定番メニューはレジに設定済みだから大丈夫だけれど『定食に赤だし付けて配達して』とか想定外の注文が来るとどうしようかね」と悩ましげな表情だ。

 キャッシュレス決済には対応していない。「業者さんが営業に来たけど、この年で新しいことを覚えるのは大変だから」。国の複雑な制度に振り回され気の毒に思った。「値段が高くなっても、うちのみそかつが好きというお客さんにこれからもいいものを提供していきたい」と政子さん。今後もお世話になります。

 その後、ハピリン西側にある話題のタピオカドリンク店「パール・ドッグス」に足を伸ばした。「午前中から皆さん持ち帰り。(店内飲食が)10%になったからかは分かりませんが…」とスタッフの女性。「店内で飲みます」と伝え、抹茶ラテをいただいた。

 「持ち帰り」で購入後、店内で飲食していたらどうするのか聞いてみると「注意できないと思います。同じ食べ物ですし、心苦しい」とぽつり。店側にとっては悩ましい場面も出てきそうだ。

 始まったばかりの軽減税率やポイント還元。時間がたてば定着するのか、混乱が広がるのか。注視したい。

カードの募集・発行は福井銀行が行います。
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