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2016.04.19 00:00

行列30人、三方湖渡る 若狭町・多由比神社例祭 「エッサカエット」も

 全国的に珍しいとされる中世芸能「エッサカエット」が奉納される福井県若狭町の多由比(たゆひ)神社例祭が18日営まれ、ことし6年ぶりに当番集落となった伊良積の区民が、舟で三方湖を渡って神社に向かった。

 五穀豊穣を祈る祭りで、県無形民俗文化財に指定されている。田井地区の氏子6集落が毎年順に当番を務め、伊良積だけは神社に向かう際の「村立ち」で湖を渡る。かつて農耕で使っていた舟があったことから、例祭でも厳しい山越えを避けるため舟を使ったとされている。

 「ミゴクサン」と呼ばれる神様役の熊谷美月ちゃん(2)や、男衆ら約30人による行列が当家の田辺市三郎さん宅を出発。笛、太鼓のおはやしを響かせながらゆっくりと湖を渡り、舟を降りた後は再び行列を整えて神社までの道を練り歩いた。

 神社での参拝後は子どもや男衆によるみこしも繰り出され、近くの松の浜で王の舞や獅子舞、地元の子どもによる浦安の舞、エッサカエットが奉納された。

 エッサカエットは3人で演じられた。「鼓打ち」役が、白い衣装に布で顔を隠した「面無し」役の2人にある言葉を伝える。言葉は他言は許されないとされ、周りを取り巻く集落民に聞こえないような小さな声でこっそりと伝えた。

 田辺博之区長(44)は祭を終えて「区民が一体となって“船旅”を終えられた。今後も子どもたちに祭りを引き継いでほしい」と話していた。

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