ニュース

2018.06.13 09:07

第2恐竜博物館、隣接地が望ましい 県中間報告

 ゼロベースで見直しを進めている第2恐竜博物館構想について県は12日、中間報告を県会各会派に示した。嶺北4カ所の候補地の来館者見込み数や収支見通しなどを分析した結果、「勝山市の現博物館の隣接地に分館として整備するのが最も望ましい」とまとめた。開館時期は北陸新幹線が敦賀まで開業する時期に合わせ、2023年度が望ましいとした。

 県は先の2月定例県会で、第2恐竜博物館構想について▽勝山市の現博物館南西の駐車場付近▽北陸自動車道福井北インターチェンジ(IC)の福井市・永平寺町周辺▽大野市の中部縦貫自動車道大野IC周辺▽越前市の北陸新幹線南越駅(仮称)周辺―の嶺北4エリアで候補地を調査する考えを示していた。

 調査は三菱総合研究所が実施した。▽整備費▽来館者見込み数▽収支見通し▽経済波及効果―の4点で4カ所を比較した結果、全ての項目で現博物館の隣接地が他の3カ所より優位に立ったとした。

 整備費は、隣接地の場合は機能を補完し合えるために約105億円。遠隔地の場合、両館に全ての機能を持たせる必要があるため割高になり、約125億円と見込んだ。

 来館者見込み数は、全国を5地域に分けてアンケート(2千サンプル)した結果を基に推計した。両館合計の来館者見込み数は隣接地が142万人に対し、大野IC付近は118万人、南越駅周辺114万人、福井北IC付近110万人だった。

 収支は、基本的に県が運営し、一部を民間に業務委託する前提で推計した。歳入は、来館者見込み数の差から、隣接地が10・7億円で、その他の候補地は6・7億~7・5億円と試算。歳出も、隣接地は一体管理で経費が削減できるとして、他の候補地より1・2億円少なくなるとした。

 この結果、単年度で隣接地だけが収支均衡となり、その他は赤字になると見込んだ。経済波及効果も、来館者見込み数の違いが影響し、隣接地が最も大きいとした。

 ただ、隣接地での整備は、用地提供や駐車場、周辺道路の整備などを地元市町が実施することが前提とした。整備運営手法は▽県が主導する従来手法▽施設の一部整備に民間資金を活用する手法▽民間が施設整備と運営を行う一方、県が施設の所有権を買い取り、サービス部門の運営権を売却する手法―を挙げた。

 第2恐竜博物館そのものの整備の是非については「現博物館は来館目標が約40万人の設計で、手狭さが課題。近県の他博物館のリニューアルや交流機能の強化で、相対的な魅力度の低下が懸念される」などとし「規模、機能の拡充が不可欠」と結論づけた。

 第2恐竜博物館構想を巡っては、県が17年度当初予算に調査事業費898万円を計上したが、県会の反発で執行が凍結された。その後「建設を前提とせずに議論を深めるための調査とする」ことを条件に凍結が解除された。

カードの募集・発行は福井銀行が行います。
本ページに記載のサービス内容は予告なく変更する場合があります。
記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標、商標、または商標出願中のものです。

ページトップへ